生体実験

1

一隻の宇宙船が地球に近づきつつあった。乗っているのは五人の宇宙人、といっても外見は地球の白人にそっくりである。彼らは大昔に宇宙人グレイに地球より連れ去られ実験動物や奴隷として使われてきた地球人の子孫である。最近になり宇宙人グレイより独立を勝ち取り辺境の小さな星に宇宙国家をつくりあげていた。彼らはその星をネオガイアと呼んでいた。

独立した後、彼らは忘れられた故郷地球の座標を宇宙人グレイより知った。そして今回初めて調査船が送られたのである。彼らの目的は現在の地球人を標本として捕まえさまざまな生体実験をして、自分たちと同じ種族であるか確認することである。将来的には大挙して地球に押し寄せ征服して支配者として君臨するのだ。

ネオガイア星人の乗った宇宙船が地球の衛星周回軌道に乗ると高性能望遠カメラで標本となる獲物を探し始めた。この望遠カメラはX線照射もでき建物の中を透視して中にいる人間の毛穴まで拡大することができる。

「どうせなら美人の若い女がいいですね」

パイロットのプラトンがいった。

「そうだな」

と船長のソクラテス。彼らの名前は先祖の有名人からあやかったものである。どうやら宇宙人に誘拐された古代ギリシャ人が彼らの先祖らしい。捕獲係のアリストテレスが望遠カメラで地上を走査にかかった。やがて夜の側にある小さな列島より3人の若い女を発見した。捕獲係は瞬間物質転送機を作動させ船内にいながら3人を捕獲した。

「こ、ここはどこなの?」

転送されてきた3人は目を白黒させている。彼女らの言葉は自動翻訳機によって訳される。ネオガイア星人は知らないことだが彼女らは日本人の女子大生で3人連れ立って夏祭りの花火大会に来ていたところ浴衣姿のまま拉致されたのだ。事態が把握できずに動揺する彼女らはアンドロイド兵士に連行され解剖室へ連れて行かれた。そこには2人の解剖医がいた。アテナとビーナスという女性の解剖医である。

3人の女子大生のうち2人はガラスケースのような透明な檻に入れられた。そして残る一人が部屋の真ん中にある手術台に乗せられた。

「地球人、名前はなんという?」

解剖医のアテナがたずねた。

「あんた達なにものなの!」

女子大生は抵抗したがアンドロイド兵により四肢を大の字に金属のベルトで固定され仰向けに手術台に寝かされ身動き一つ出来なくなった。

「質問に答えなさい」

アテナは電撃棒を娘の腹に押し付けた。

「うぎゃああああ!」

恐ろしく強烈な電流が体を駆け巡った。

「質問に答えなさい」

「う、内田美帆です・・」

「年齢は?」

「19歳です・・」

内田美帆と名乗った娘は言われるがままに質問に答えた。抵抗する気は失せていた。

二人の女解剖医は実験動物を見るような冷ややかな目で美穂を見下ろすと死刑宣告にも等しい説明を始めた。

「これよりあなたを生体のまま解剖します。苦痛に対する耐久度も観察するので麻酔はなしです。あなたの内臓やその他の器官は標本となって、わがネオガイアの研究に多大な貢献をするでしょう」

もう一人の解剖医ビーナスはハサミ取ると美帆の浴衣の帯を切断し、体の前をはだけさせた。象牙のような白い肌に小ぶりの乳房があらわになった。そしてレーザ−メスに持ち替え、手慣れた手つきで無造作に美穂の白い腹を縦に切り裂いた。

「ぎやあああああああああ!」

恐ろしい絶叫が美帆の口からほとばしる。レーザーの高熱が傷口を焼きながら切断するので血はほとんど飛び散らない。ビーナスは切り開いた腹の皮を両側に大きく広げ手術台の両端に四隅を五寸釘のような金属のピンで固定した。生きたまま美帆は仰向けに大の字に固定され内蔵を全て解剖医達にさらすことになったのだ。想像を絶する苦痛と恐怖に叫び声はとまらない。あまりにもうるさいのでアテナが美帆の口に粘着テープを貼り付けた。

「んんんんーっ!ごぼっ!ごぼっ!」

それでも、絶叫は止まらない。美帆の体が痙攣し力の限り四肢を固定したベルトを引きちぎろうとしたが、びくともしなかった。解剖医のアテナとビーナスは冷静に美帆の丸見えになった内臓を観察している。

「ネオガイア星人と基本的には内臓の配置は変わらないようです」

ビーナスが言った。

「ただ、原始的な食料を食べているせいか胃や腸などは我々より少し発達しているわね」

アテナが大きめのピンセットで美帆の胃から腸をなぞり、何箇所かつまみあげる。

その度に美帆の体がビクンと痙攣し、ふさがれた口からの絶叫がひときわ高くなる。

「では、内臓の標本をとりましょう」

「わかりました」

二人の解剖医の話す声は自動翻訳機を通して完璧に日本語に訳されて美帆の耳に聞こえている。美帆の目が恐怖に見開かれた。

アンドロイド助手達が摘出された内臓を保存するためのガラス容器をいくつか運んできた。アテナとビーナスはレザーメスを鮮やかに使い次々と内臓をもともとつながっている器官より切り取っていく。まず、致命傷にならない、胃、腸が切り取られ防腐液の注入されたガラス容器に入れられ密封された。傷口はレーザーの高熱により瞬時に焼かれてふさがってしまう。

「あああああ!うぎゃあああ!」

美帆は恐ろしい形相で絶叫すると苦痛のあまり気絶した。同時に失禁して、股間からオシッコがたらたらと流れ出した。

「被験体が気を失いました。これでは苦痛に対する耐久力が測定できません」

ビーナスが困ったように訴えた。アテナは眉一つ動かさず答えた。

「起こしましょう」

「わかりました」

ビーナスは電撃棒を取り上げると気を失っている美帆の額に押し付けた。

「ぎゃああああ!」

美帆が目を覚ますと再び作業が続行された。胃、腸に続き、肝臓、腎臓、子宮が取り出される。美帆は焼けるような苦痛にさいなまれ、悪夢を見ているのか、それともすでに死んでしまって地獄にいるのか、訳がわからなくなっていた。おそらく、もう少しで気が狂ってしまうだろう。美帆の切り開かれた胴体の中は空っぽになり後は肺と心臓が残っているだけだった。ガラス容器に入れられた内臓達はまだ、切除されたばかりなのでピクピクと脈打っている。

「残っている肺、心臓を取り出すと被験体が即死しますがどうしますか」

ビーナスが尋ねた。

「被験体からはまだこの星の情報を聞き出さなくてはなりません。生命維持装置を使いましょう。首だけを切断してください」

「はい」

ビーナスはレーザーメスを使って美帆の首を胴体からスッパリと切断した。激痛を感じ再び美帆は気を失った。アンドロイド助手が生命維持装置を持ってきた。直系20センチ高さ5センチの円柱形の金属の筒だった。ビーナスは気絶している美帆の髪の毛をつかんで生首を持ち上げるとその円柱形の金属の上面にはめ込み外れないように固定すると、側面についている作動ボタンを押した。ブーンという音がして生命維持装置が作動し気絶していた美帆が目を覚ました。さっきまでの激痛が嘘のように消えている。全く何の痛みも感じない。気が狂いかけていた美帆は正気を取 り戻した。

「ここはどこ?一体何があったの?ゆ、夢?」

状況が全くわかっていないようだ。まだ、花火大会より宇宙船に拉致されてから一時間ほどしかたっていない。小型軽量化された生命維持装置は接続された生物の血液中の二酸化炭素を酸素に変換し、同時に血液中の不純物の浄化も行う。生きていくのに必要な栄養も高純度で蓄えられており少しずつ自動で血液中に供給されるようになっている。非常に高性能なバッテリーを動力源にしているため、約一年に一度、栄養源と動力源のカートリッジを交換するだけでよいのだ。接続された生命体は呼吸は必要ないが、会話する時に必要な時だけ神経につながったセンサーが働き、気流がファンで送り込まれるようになっている。

「拒絶反応はないようです」

「では残りの内臓の摘出にとりかかりましょう」

ビーナスは生命維持装置につながれ、抗議を続ける美帆の生首を無造作に部屋の隅のテーブルの上に置いた。ビーナスとアテナは首から上のなくなった美帆の切り開かれた胴体に向き直り、残る心臓と肺の摘出にとりかかった。

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